有珠駅 (室蘭本線)
◆北斗星が通過した有珠駅
洞爺駅を出て次の有珠駅向かった。有珠といえば数年前に大噴火した有珠山を思い出す。洞爺湖温泉街に大きな被害をもたらした大噴火はまだ記憶に新しい。有珠山は有珠駅から北東の方角にあり、そのすぐ側には昭和新山もある火山地帯である。カルデラ湖の洞爺湖もその昔には噴火していたのであろう。
さて有珠駅だが、小さな山小屋風の木造駅舎であった。なかなかおしゃれで個性的な駅舎である。駅前には通学生のチャリンコが数台あり、賑やかだった洞爺駅とは全然違う面持ちである。ホームに出て駅を探索していると警報機が鳴り始めた。多彩な列車が行きかう室蘭本線なのでどんな列車が通過するのか楽しみであった。そしてしばらくしてやって来たのはDD51重連に牽引された寝台特急の北斗星であった。上野から札幌までの長い旅路も残すところあと少しとなっている。本州で見かける北斗星と北海道で見かける北斗星は牽引する機関車が違うので、イメージがまた全然違うものとなって別物ような気がする。ここを訪問した2007年の7月には、北斗星は1日2往復の運行だったが、翌年の3月から1日1往復に減便されている。高速化が進んでいる現在社会において、のんびりとした列車での旅はもう無くなろうとしているのが現状である。北斗星も北海道新幹線が開通すれば、おそらく消え行く運命であろう。数年後に開通する北海道新幹線なのだが、鉄道ファンにとっては寂しい日になるのは間違いない。
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