長和駅 (室蘭本線)

◆183系北斗が駆け抜けた長和駅

室蘭本線に入ってからは、どの駅に行っても一味違った駅舎あるようなのでなかなか面白そうだった。有珠駅もそうだったが次に向かった長和駅も他の駅とは違うデザインが採用されていて、個性的であった。駅舎自体は大きくなく、こじんまりとした必要最小限の建物のようである。ここ長和駅は屋根の形に特徴があり、他の各駅舎とは一味違っていたのであった。

長和駅は1928年長流駅(おさるえき)として開業した駅で、アイヌ語のオサルウンペッ(河口に葭の原がある川)からきているらしい。しかし、1959年毎日利用する駅が「お猿」では嫌だと中学生による改称運動が起こり、地名を含めて現在の長和駅に改名されたそうだ。やっぱり、「おさる」じゃ抵抗あるよね。

駅を探索していると警報機が鳴り出した。またまた列車が来るようなのだが、この時間に時刻表になかった列車なので特急か貨物かどちらかだろうと思っていた。すると、唸りを上げて183系北斗が長万部方面に走り去った。かなり古い車両の183系だが、まだまだ北の大地では現役である。281系や283系の登場でかなり数の減った183系なのだが、いつまで現役として走るのだろうか。いつ廃車になってもおかしくない183系に何度か巡り会えた今回の旅なのだが、次の機会にはもう会えないかもしれないとひとり呟くのであった。

 

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