小幌駅その2 (室蘭本線)
◆絶景の小幌海岸
ロープを伝い何とか小幌海岸に降り立った。波は穏やかで海の底が透き通って見えていて凄くきれいな海だ。岩がごろごろしている海岸なので海水浴には不向きのような気がするのだが、海の幸はたくさんありそうなところであった。天気は快晴なのだが、小幌海岸の辺りだけが霧が発生していて幻想的な雰囲気を醸し出している。目の前にひょろっと背の高い奇岩とでも言おうか小さな島が見上げるほど高くそびえていて圧倒されるような感じだった。今降りてきた斜面には、ロープが1本垂れ下がっていてこのロープが無ければ駅に戻れないかもしれない。更に上の方は草が生い茂り降りてきた獣道は隠れて見えていないのだった。
あたりをしばらく探索しているうちにお腹が空いてきたのでリュックからパンを取り出し、小幌海岸で朝食をとることにした。誰もいない海、誰も来ない海、絶景を独り占めして食べるパンは、いつもよりずっと旨かった。
ふと時間を見ると、午前8時を少し回ったころだった。そろそろ駅の戻る時間だった。ロープ掴んで崖を上るのに一苦労しながらも梯子のところまで登った。折れはしないか不安な梯子が難関だったが何とか持ちこたえてくれて、崖の上まで登りきったのだった。
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