小幌駅 (室蘭本線)
◆一番列車で小幌駅へ
午前7時を少し過ぎると定刻通り、長万部行きのキハ40単行気動車が礼文駅に入線してきた。整理券を取りすぐに下車できるように運賃を整理券といっしょにポケットに押し込んだ。列車はやがて長いトンネルに入っていく。どれぐらい経っただろうか、スピードを落とし始めたキハ40はトンネルを出てすぐの小幌駅上りの鉄製ホームに停車した。運賃を箱に入れ、去り行くキハ40を見送るのだった。帰りの列車の時刻は午前9時24分発の東室蘭行きなので、約2時間の小幌駅の探索の予定だった。これに乗り遅れると午後4時過ぎまで列車は来ないのである。
早速、昨年大雨で行きそびれた小幌海岸に挑戦することにした。今日はたいへん良い天気で昨年の大雨がうそのような天気であった。海岸の方に進んで行くと獣道のような細い道があったので少し進んで行くと、なんだか人の住んでいた跡のようなガラクタがたくさんあった。小幌駅には住人が居るという伝説あったのだが、昨年亡くなったらしいと噂で聞いていたのだがその住人のものなのだろうか。その残骸を通り抜けると休憩所のようなところがあった。そこを過ぎるとやがて小幌海岸が見えてきた。ここから海岸まではビルの高さにして7、8階建てぐらいはありそうな高さだった。背の高い尖がった島が見えている。絶景だった。晴天なのに小幌海岸には霧が発生して、なおさら幻想的な雰囲気を醸し出しているのであった。積丹半島にあった尖がった島に似ている気がするのだが気のせいだろうか。
写真を数枚写し更に進んで行くと、急な下り坂となっていく。途中から誰が取り付けたのかはわからないが太いロープが設置されていて、それに掴まりながら下っていく。やがてかなり古そうな梯子があった。これに足をかけると今にも折れそうだったのだが、この関門を突破しないと海岸には行けそうに無い。恐る恐る梯子を降りる。あと少しで海岸だ。しかし、残り約3mの高さのところからはロープに全体重をかけてのロッククライミング状態で降りなければならなかったのには、少し戸惑ったが何とか海岸に降り立つことができたのだった。
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