北吉原駅 (室蘭本線)
◆ゴーストタウンのようだった北吉原駅
昭和の情緒を残す竹浦駅を出て次の北吉原駅を目指す。靄で霞んで見える地平線を見ながら北東方面に国道を走っていくとやがて北吉原駅まで辿り着いた。進入路を入っていくとなんだか様子が変だ。駅ではなく隣にある製紙工場の入り口と間違えて進入したのだった。Uターンして出て行こうとすると国道から製紙工場に入ってくる何台ものトレーラーがあった。何とかやり過ごし、北吉原駅に着いたのだった。
駅は橋上駅であったのだが、なんだか寂しそうな雰囲気に包まれている。あちこち剥げ落ちたモルタルや錆びた鉄骨が寂しさを奏でているようである。階段を登って橋上駅舎の中を見渡すと、ゴーストタウンか、思うような雰囲気のようであった。どうしてこんな立派な橋上駅がゴーストタウンのような雰囲気なんだろうと思いながら窓の外を見ると先ほど間違えて進入した大きな製紙工場が見えている。この時点では気づいていなかったのだが、後で調べるとここ北吉原駅はこの製紙工場のために造られた駅と判明した。製紙工場が建設費を全額負担して造られたのだ。だが、一般の人の利用も可能である。
製紙工場専用駅といっても過言では無さそうなのだが、モータリゼーションの発達した現在においてこの駅を利用して通勤している社員は多いのだろうか。
スポンサードリンク
Copyright (C) 2007 北海道の駅へ遊びに行こう! All rights reserved.